霧の中にさまざまな色のレーザーを照射した幻想的な演出を多くの観客が楽しんだ（２１日午後８時２０分ごろ）

　 今年で３９回目となる「くしろ霧フェスティバル」（実行委主催）が２１日、釧路市幸町緑地憩いの広場と耐震旅客船岸壁特設会場で開幕した。会場には道内外から大勢の来場者が訪れ、サンボマスターなど３組の音楽ライブや、恒例のレーザーショーなどで熱気にあふれた。同フェスは２３日までさまざまなイベントが予定されている。

　同フェスは、釧路の「霧」を逆転の発想で生かしたイベントとして、１９８５年から始まった。今年は２３日までの３日間、総勢９組のアーティストが出演して会場を盛り上げるほか、映画にも登場したスーパーカー「デロリアン」の車内での写真撮影やＶＲゲーム体験、アヒルレースなど、老若男女が楽しめる多くの催しを企画した。

　初日のこの日は快晴の中、サンボマスターやホフディラン、うつみようこ＆ＹＯＣＯＬＯＣＯＢＡＮＤのライブなどが行われ、飲食ブースには地元飲食店３０店が軒を並べた。バーベキューコーナーも開設され、地元の海産物や肉に舌鼓を打ちながら、生ビールやハイボールなど、アルコールを楽しむ来場者も目立った。午後８時１５分からは、音に合わせてレーザー光線を放つ「霧レーザーショー」が行われ、観客から「きれい」「すごい」などの歓声が上がっていた。

　家族や友達と来場したという伊藤香奈さん（１０）は「屋台の食べ物もおいしくて、遊ぶところもいっぱいあって楽しかった」と笑顔を見せていた。同フェス実行委の高橋建作委員長は「今年の霧フェスはさまざまなブースがあり、楽しみ方も人それぞれ。ぜひ遊びに来てほしい」と来場を呼び掛けている。

　 ２２日は午前１０時に開場し、新浜レオンなど３組の音楽ライブのほか、「ＴＥＥＮＳＲＯＣＫ（ティーンズロック）」の地区大会や筋肉フェスティバル、ミニ四駆レース＆製作体験などが行われる。イベントの詳細は公式ＳＮＳで公開している。