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釧路新聞

「浜中養殖うに」GI登録 国の地理的表示、釧根初【浜中】

 【浜中】町特産の「浜中養殖うに」が20日、国の地理的表示(GI)保護制度に登録された。今回は新たに全国の6産品を認証し、総数は132産品。道内8番目で釧路、根室管内では初。ウニ生産は2021年秋、太平洋沿岸で発生した赤潮で大きな影響を受けたが、生産者をはじめ関係者の努力で生産量が回復傾向にあり、悲願の登録で浜は喜びに沸いている。

  「浜中養殖うに」は、地元産コンブのみを食べて育ったエゾバフンウニ。浜中漁協と散布漁協では20年以上前から、餌となるコンブを年間通じて確保でき、水温が夏季でも20度以下と生育に適した地の利を生かして養殖に取り組み、全国で唯一、生産態勢を確立。豊かな磯の香りと滑らかな食感、苦味や雑味のない濃厚な甘味とうま味が特長で、首都圏などの市場や高級飲食店を中心に、天然ものの約1・6倍の高値で取り引きされている。

 GI保護認証は2015年、「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(地理的表示法)に基づき地域の伝統的な生産方法や気候、風土などを生かした地場産品を知的財産として保護することを目的に創設。登録されると、基準を満たした産品には登録標章(GIマーク)の使用が認められ、産地や品質に国の``お墨付き、、が与えられる。名称の認知度が上がることで模倣品の排除や取引の増大、担い手といった生産体制の強化など、経済活性化につながる効果も挙げられる。

 町内では登録を目指し19年、両漁協の養殖うに部会、町内加工会社、町による「浜中水産物振興協議会」(会長・上野仁浜中漁協専務理事)を設立。21年3月に一度、登録申請公示をするも同年の赤潮で現地調査ができず、今年3月に再公示していた。

 この日、東京で行われた授与式には上野会長が出席。藤木眞也農林水産大臣政務官から登録証を受けた。上野会長は「GIは地域の伝統や技術の結晶であり、浜中養殖うには他産地と一線を画す重要な指標。登録を新たな始まりとして広く周知し、生産者や加工、流通業者が恩恵を受けられるようにしたい」と話した。

 同協議会では9月の出荷を前に、GIマーク付きポスターなどを製作し、PRに努めるとしている。

新たに登録された「浜中養殖うに」

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