雨の中、祭りを盛り上げたみこしの本練り＝15日＝

【新冠】新冠の夏を盛り上げる「第27回にいかっぷふるさと祭り」（実行委主催）が15、16の両日、レ・コード館第２駐車場などを会場に開かれ、町内外から２日間で１万３千人（主催者発表）が来場してみこし本練りや歌謡ショーなど多彩な催しを楽しんだ。

　新型コロナの影響を受け、４年ぶりの開催。

　15日は、朝からの小雨が夕方まで続き、特設ステージでの新冠判官太鼓を中止に。春に後継者育成のため４年に一度、町内小学３年生男子を募集した第14期生11人が初めて習得した「牛若太鼓」の初演奏は、16日のみこし渡御とともに各地区で披露した。町出身のシンガーソングライター・向井成一郎さんは町特産のにいかっぷピーマンの応援歌「ピーマンソング～Ｌｅｔ　Ｅａｔ　Ｐｉｍａｎ～」などを熱唱した。

　夜の会場内では雨の中、氷川若衆会や町内外から応援に駆け付けたかつぎ手によるみこしの本練りが繰り出し、威勢の良い掛け声で祭りを盛り上げた。

　16日は氷川神社を午前９時過ぎに新冠判官太鼓と子供みこし、正午にみこし渡御がそれぞれ出発。昼過ぎの会場では、新冠中ブラスバンド、スノードロップスのヒップホップダンス、新冠フラサークルなどが練習の成果を披露。

　昨夜の雨も上がり、会場ではふるさと露店やキッチンカー５台、午後４時半からビアガーデンなど大勢の人が詰め掛けた。

歌謡ショーのトリを務めた田川寿美さん＝16日＝

　歌謡ショーでは、北海道出身のシンガーソングライター児玉梨奈さん、ものまねタレントの清水まことさんがサングラスと口髭で鈴木雅之、五木ひろし、沢田研二のものまねなど多彩なレパートリーで来場者をうならせ、トリはベテラン演歌歌手の田川寿美さんの「心化粧」「下田の椿」やカバー曲「人生いろいろ」「夜明けのスキャット」などで見事な歌声を披露して会場は一段と熱気に包まれた。