アウトドア商品も展示され、情報交換する参加者ら

【新ひだか】町主催の「アドベンチャートラベルミーティング２０２３」は23日夜、町公民館で開かれ、関係事業者等約40人が参加し、日高のアドベンチャートラベルについて考えた。

　町では、９月11日からアジアで初めて北海道で開催のアドベンチャートラベルワールドサミット（ＡＴＷＳ）に参加を決めた。

　町内には数多くの魅力ある観光資源がありながら、地域経済への波及効果の弱さが課題とされ、体験滞在型の需要が飛躍的に増加していることから、事業の推進に対する理解や関心を深めることを目的に開催。

　情報提供では、国土交通省北海道運輸局観光部観光企画課国際第１係長の森恭兵さんが「アドベンチャートラベルについて」、ＫＮＴ―ＣＴホールディングス地域創生事業担当の三浦夢芽さんが「日高管内のＡＴツアー造成について」、ぽると・みついしを運営する橋本興業常務の橋本靖史さんが「新ひだか町におけるＡＴツアーについて」のミニ講演。

　森さんは、アドベンチャートラベル（身体的活動で地域の自然や異文化を体感する旅）について①どうしてＡＴを推進するのか②ＡＴＷＳとは何なのか③事例紹介―などの項目で詳しく説明。

　三浦さんは、「日高地域は可能性に溢れている！」と話し、観光事業者視点からの３つの壁は、①ガイドの壁②観光事業者の壁③多言語対応の壁―と説明し、その対応について考えた。お客さんが求めるものは「日高でしかできないスペシャルな体験！」と話した。

　橋本さんは、ミツイシコンブ旅～新ひだかサイクリングジャーニー～ＷＯＷ体験（期待を超える旅）を提案した。ストーリーは、世界無形文化遺産に登録された「和食」に欠くことができない世界に誇る「ミツイシコンブ」が古くから年中行事や儀式に深い関わりがあり、長い歴史と文化、伝統がある。その昆布産業を五感を使って、サイクリングと共に体験する旅と説明した上で、橋本さんは、「内容をブラッシュアップしたい」と話した。

　フリータイムでは、こぶ茶、三石羊羹などの試食や情報交換で交流を深めた。