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釧路新聞

SL冬の湿原号、今季運行終了 鉄道ファン継続願う【釧路】

横断幕を掲げたファンの歓迎を受けながら入線する冬の湿原号(21日午後3時35分ごろ、東釧路駅)

 JR北海道の人気観光列車として、釧網線の釧路―標茶間を1日往復していた「SL冬の湿原号」(釧網線、釧路―標茶間)が21日、今シーズンの運行を終了した。最終日の車内では日本航空(JAL)との連携企画が行われ、「JALふるさとアンバサダー」が沿線の魅力を案内したほか、東釧路駅では地元の鉄道ファン有志が横断幕を掲げて復路の列車を見送り、来年度の運行継続を願った。

 運行開始から23年目の今季は、全客車のリニューアルを完了。昨季は蒸気機関車(SL)の故障によりすべてディーゼル機関車(DL)での運転となったが、修理を終えて2年ぶりに復活した。この日の運行ではJALとコラボした、タンチョウが描かれたヘッドマークを取り付け、万が一の故障に備えてDL(DE10―1690)を増結した。

 ふるさとアンバサダーは、JALグループの客室乗務員が自身にゆかりのある地域に移住して地域資源を活用したコンテンツの創出などを行い、地域活性化を応援するもの。冬の湿原号とのコラボは昨年初めて実施した。今回は帯広・釧路担当の小林千秋さん(57)と道央担当の谷口由紀さん(55)、道北・オホーツク担当の山内聖美さん(37)の3人が乗車した。

 出発前の釧路駅では、飛行機ではなく列車に乗る客室乗務員に珍しさを感じてか、小林さんらとの記念撮影を求める人が多かった。3人は沿線各自治体の魅力を紹介する特別アナウンスを実施したほか、メッセージ入りの乗車証明書のほか、飛行機やタンチョウなどのイラストが描かれたシールを配布した。

 また、鉄道ファン有志は「SLは地域の宝」とPRすることや来季以降の運行継続を求めて、毎年見送りを続けている。この日は50人ほどが集まり、午後3時35分ごろ入線した列車に「ずっと走り続けてね」などと書かれた横断幕を掲げたり、「思い出をありがとう」というメッセージとSLをデザインした小旗を振ったりした。

 弟子屈町の上村晃太さん(20)は「DLもかっこいいが、SLはやはり迫力が違う」と笑顔で話していた。

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