「社会復帰に役立てて」資格書など9冊を寄贈 オパール 職親会 今年も網走刑務所に
【網走】受刑者の社会復帰を支援する団体「網走オパール職親会」は、網走刑務所に受刑者に利用してもらおうと図書9冊を贈った。
土屋善治郎会長(土屋工業社長)と笈田壽一副会長(大東建設社長)が同刑務所を訪れ、山本英博所長に図書の目録を手渡した。
贈ったのは国語辞典や漢和辞典、和英、英和辞典のほか、資格取得のガイドブックなど9冊。
以前は娯楽用の小説などが好まれたが、近年は就職に役立ててもらうための実用書などの要望が多いという。これらは新しい内容でなければ役に立たないほか、辞書も利用する人が多いことから傷みやすく、今回はこれらを中心に贈ったという。
「受刑者のために活用させていただきます」と感謝する山本所長に、土屋会長は「社会復帰に役立てば。これからも図書の寄贈を続けていきたい」と応えていた。
同会は、刑期を終えて出所した人たちの雇用確保など社会復帰支援、更正施設への協力などを目的に1994年、オホーツク管内で初めて発足。名称のオパールは犯罪者の更正と予防に関する法律「犯罪者予防更正法」の英語読みから頭文字を取っている。
現在は34の企業が加盟。市内の更生保護法人「網走慈恵院」に対する助成などの活動を続けている。
同刑務所への図書寄贈は97年から毎年行っており、今年で26回目。当初は会員が本を持ち寄って贈っていたが、受刑者の社会復帰に役立つ本を―と、近年は刑務所の希望する本を購入して贈っているという。
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