手頃な値段の総菜が並ぶ大門食堂

　はこだて自由市場（新川町、前直幸理事長）に今月３日オープンしたお惣菜や弁当のテイクアウト専門店「大門食堂」（大門伸啓店長）が市民や観光客の人気を集めている。大門店長は「市場内の旬の食材を使った多彩なメニューのほか、市内の飲食店とコラボした特製弁当なども用意しているので、ぜひ一度足を運んでもらいたい」と話している。

　同市場は、函館市の「商店街等空き店舗活用モデル事業補助金事業」を活用し、市場内に新たな店舗を出店することを計画。自動車販売業者として同市場に出入りしていた大門さんが開店することになった。大門さんは「市民が気軽に購入できる値段で、函館ならではのおいしい商品を提供したい」と、昨年秋から準備を進め、イカのすり身をふんわり揚げた「イカ丸くん」やチーズ入りのミニコロッケ「じゃがコロくん」などのオリジナル商品を開発。ほかに日替わり弁当や、市場内で調達した旬の食材を使った揚げ物などを店内キッチンで調理し、出来立ての状態で提供する。

　また、市内の飲食店とコラボした特製弁当も不定期に販売。これまでに有名中華料理店や焼き肉店のレシピを使ったメニューが評判を呼んでいる。

　大門さんは「市場は市内の常連客や観光客などでにぎわっているが、年末年始以外は足を運ぶ機会がないという人も少なくない。大門食堂をきっかけに市場の魅力を幅広く知ってもらいたい」としている。