パンサラッサの海外ＧⅠ２勝目を喜ぶ牧場関係者＝26日午後＝

【新ひだか】静内駒場の木村秀則牧場（木村秀則代表）生産のパンサラッサ（牡６歳）が、25日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた世界最高賞金レース（優勝約13億６千万円）のサウジカップ（ＧⅠ、ダート１８００㍍）で優勝した。昨年３月26日開催の第26回ドバイターフ優勝に続く海外ＧⅠ２勝目となった。

　吉田豊騎手が騎乗。１番内枠から好スタートを切ったパンサラッサは、ほかの出走馬12頭を引き連れそのまま主導権を握り、直線でも脚色が衰えず驚異的な粘り腰を発揮しゴールした。２度目のダート挑戦だった。

　静内駒場の同牧場は現在、繁殖馬23頭と育成馬22頭を７人のスタッフで管理している。

　木村代表（56）は「きゅう舎で作業しながら携帯でレースを見ていた。信じられなかった。お祝いの連絡を受けて徐々に喜びが沸いてきた。これからも馬が無事で活躍してほしい」と喜びを噛み締めていた。今後の出走予定は未定。

　お祝いに駆け付けた大野克之町長は「海外ＧⅠ制覇は大変うれしい。故障しないで、今後の活躍に期待したい。将来は種牡馬としての活躍も期待される」と地元産馬パンサラッサの快挙を喜んだ。