お目当てのグルメを買い求める人でにぎわった「はこだてＦＯＯＤフェスタ」（２５日午後０時１５分ごろ）

　函館・道南のグルメを一堂に集めたイベント「はこだてＦＯＯＤ（フード）フェスタ２０２３」が２５日、函館アリーナで始まった。コロナ禍の影響のため、１９年以来４年ぶりの開催で、再開を待ち望んでいた多くの市民や観光客らでにぎわいを見せた。２６日まで。

　函館市や函館商工会議所などでつくる実行委の主催。会場に設けられたフード・スイーツ・マルシェの各ブースには渡島・桧山管内から約６０店舗が出店。このほか地元の高校生が企画した商品が並ぶ限定販売コーナーや、シェフが調理を実演するキッチンステージ、魚のさばき方やケーキのデコレーションなどを学ぶ体験ブースなど、多彩な催しが来場者を楽しませていた。

　函館大妻高校は、生徒が育てたふっくりんこと道南の食材使ったおにぎり４００個を限定販売し、１時間ほどで売り切れる人気だった。同校３年の上村杏菜さん（１８）は「自分たちが企画した商品が多くの人に買ってもらえてうれしかった。卒業後は札幌の飲食店に就職し、将来は函館で自分の店を構えるのが夢なので、お客さんに喜んでもらえるという今日の経験を生かして頑張りたい」と話していた。

　旭川から来場した会社員の尾崎哲也さん（５３）は「４年前、函館旅行中に偶然フードフェスタを実施していたので、行ってみたらとても楽しかった。今回は４年ぶりに再開するということを知り、フードフェスタのために来函した。五稜乃蔵の日本酒のファンなので、海産グルメとともにじっくり味わいたい」と話していた。

　２６日は午前１０時～午後５時。函館競輪場に臨時駐車場を設け、会場まで１５分～３０分間隔で無料シャトルバスを運行する。