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函館新聞

小田島水産食品イカ塩辛 小学生向け副教材に掲載 道内唯一【函館】

イカ塩辛が載った書籍を手にする小田島社長

 1914(大正3)年創業の老舗店「小田島水産食品」(函館市弁天町、小田島隆社長)が製造している木だる仕込みのイカ塩辛が、今月刊行した理論社(東京)の小学生向け書籍「食べもののひみつ⑥すがたをかえる魚」に掲載された。魚が姿を変える過程を学ぶ補助教材で、伝統的な食文化を守る活動が評価された。道内からは唯一の選出となった。

 書籍は、小学3年の国語の教科書に対応した補助教材で、全7巻(大豆、コメ、麦、牛乳、トウモロコシ、魚、イモ)がある。魚編は全国の魚の食べ物としてかまぼこ、ちくわ・なると、さつま揚げ、つみれ・はんぺん、煮干し・焼き干し、魚醤(ぎょしょう)、缶詰、塩辛を紹介している。塩辛は4つ掲載し、北海道は小田島水産食品の「イカ塩から」のみ載った。

 理論社の担当者は「函館の魚がイカで、伝統的な作り方を守っている」と選定理由を説明する。

 1914年に創業した小田島商店は、初代小田島長治さんが食料品店を大手町に開いたのが始まり。2代目の喜一郎さんが塩辛製造を開始した。現在は3代目の隆さん(70)が社長を務め、木だるを使い、毎日棒でかくはんし、1週間熟成した塩辛を作る。木だるにすみ着いた微生物の作用で、きれいなサクラ色のまろやかで深みのある味に仕上がる。4代目の章喜さん(32)が営業部長として販路拡大に尽力している。

 小田島社長は「お客や取引先から『すごい』と拍手をしてもらい、ありがたい。お客が塩辛を大切に思って食べてくれるのが伝わったのかなと思う」と受け止め「イカ不漁が続く中、函館のイカ産業を盛り上げていきたい。木だるはプラスチックのたるに比べ管理が大変で数も少なくなっているが、木だるにこだわった製法を守っていきたい」と決意する。

 A4変型判47ページ。価格は3300円。全国の書店で販売するほか、通販サイト「アマゾン」で扱う。

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