広尾ソロバン教室（広尾町陣屋）に通う金谷怜弥ちゃん（６）＝ひろお保育園年長＝が、全国珠算教育連盟（全珠連）の暗算検定で七段に合格した。全珠連道東支部で、就学前の幼児の七段取得は初めて。怜弥ちゃんは「今年中には十段に合格したい」と張り切っている。

暗算検定の七段に合格した金谷怜弥ちゃん（前列左）。後列右は教室を主宰する小柳さん

　全珠連の暗算検定は「かけ算」「割り算」「見取り算」の３種目（各２００点満点）で行い、３種目とも７０点以上で準初段に認定。以後、点数によって段位が上がり、全種目１９０点以上で最上位の十段となる。

　怜弥ちゃんは１月２９日に帯広市で開かれた検定に参加し、「かけ算」は１４０点、「割り算」と「見取り算」は１５０点で七段に認定された。かけ算も１５０点なら八段だっただけに、３月も八段以上を目指して検定にチャレンジする。

　怜弥ちゃんは２年前から教室に通い、週３回（月・水・金曜）、そろばん、暗算、フラッシュ暗算を学習。保育園に行く前に１時間程度の自宅学習を欠かさず、めきめき技能を高めた。

　暗算は昨年７月の検定で準三段に認定、同９月には準四段となり、今年１月には一気に段位をアップさせた。フラッシュ暗算も五段に認定されている。

　３月に卒園する怜弥ちゃんは、父育生さん（４８）の転勤で春には広尾を離れる。「頭の中のそろばんで計算するのは楽しい。教室のお友達と離れるのは寂しいけど、そろばんは十段を取るまで続ける」と笑顔で語る。

　教室を主宰する小柳かおりさんは「小学生になる前に段位を取得し、技能はずば抜けている。今後の成長が楽しみ。小学生になっても頑張って」とエールを送っている。