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釧路新聞

釧路港でトラウトサーモン養殖実験、事業化へ愛称募集【釧路】

昨年7月、釧路港副港の沖合に設置されたいけすに中間種苗を投入する作業(釧路市水産課提供)

 釧路市養殖事業調査研究協議会(会長=檜森重樹釧路水産協会専務理事)は2023年度、釧路港で行っている海面養殖実証実験でトラウトサーモンに取り組む。餌に釧路産イワシのミールを混合するほか、事業化に向けて養殖サーモンの愛称募集を行う。

 実証実験は、海況の変化や主力魚種の不漁が続く中、釧路での養殖漁業の可能性を探るため、22年7月から東京の水産商社ニチモウの協力で実施。釧路港副港の沖合に直径14㍍、深さ4㍍の高密度ポリエチレン製いけすを1基設置し、1年目はギンザケ養殖を行った。

 新たに取り組むトラウトサーモン(ニジマス)は、適度な脂乗りで身はプリッとし、回転ずしに多く使われるなど、ギンザケよりも魚価高が見込める。高温に弱いが、1年目の実験で釧路の海は夏でも水温が20度を超えないことを立証済みで、他産地で水揚げがない8月以降に出荷できれば大きな強みとなる。

 今年度の実証実験は、道内で平均0・6㌔まで育てた雌の中間種苗5000匹を5月中旬に海面のいけすに投入。8月から10月中旬にかけて数回に分けて水揚げするが、9月初旬以降の養殖は魚卵販売向けに行う。同協議会は「1年目の実験では成熟が進んだことで魚卵が予想以上に売れた。試験的に雌のみ育て、9月以降は魚卵に特化する」としている。いけすも改良を加え、水中カメラなどで遠隔監視し水温や溶存酸素量(DO)などのデータを収集する。

 また、餌に混合するイワシは釧路で水揚げし、釧路でミールに加工したものを使うことで、釧路産をより強くアピールする。トラウトサーモンの養殖は道南の八雲町や江差町、泊村などライバルも多いが、ニチモウの戸川富喜養殖開発室長は「差別化のためにはネーミングが大事」と強調する。そのため市では、釧路らしさをイメージする養殖サーモンの愛称を広く募集する。募集期間は3月31日までで、採用された人には釧路の水産加工品など記念品を贈呈する。

 応募は市のホームページの募集情報内の投稿フォーム=QRコード=から行える。

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