連凧、新春の青空へ NPO法人じっとく「風とあそぶ会」

空き地を勢いよく走り、連凧を揚げる子ども
【網走】学術や文化、芸術、スポーツなどを通じて、未来を担う子どもたちの健全育成に取り組むNPO法人じっとく(高田巧理事長)の事業「風とあそぶ会」に参加する子どもたちが、連凧づくりに挑戦した。
会場の市呼人コミセンに集まったのは、小学4年生以上の子どもたち15人と、その保護者など。同法人のメンバーらが講師を務めた。
子どもたちは、竹ひごを組み合わせたり、ビニールを切ったりして、ダイヤ型の凧を5つ製作。それぞれに鏡もちや太陽など、正月らしいイラストを描き込んだ。
当初は出来上がってすぐに揚げる予定だったが、思いのほか時間がかかったため、仕上げ作業の前に昼食。杵と臼を使ったもちつきを体験し、そのもちをきな粉や大根おろし、納豆などさまざまな味付けで味わった。
腹ごしらえを済ませた子どもたちは、完成した連凧を手に喜び勇んで同コミセン裏の空き地へと向かったが、この日は完璧なほどの無風状態で、凧を揚げるどころか下につけた尾もなびかないほど。
子どもたちも同法人のメンバーも、どうしようかと悩んでいたところに、何人かの子どもが凧を持って空き地を走り出すと、連凧は元気よく大空へ。見ていた子どもたちから「すごいすごい」と歓声が上がった。
こうなると、ほかの子どもたちも次々と走りだし、空き地の上に連凧がなびく新年らしい光景が広がった。
中には勢いよく走り出したものの、雪に足を取られて転んだり、お互いの引く凧糸が空で絡まったりというハプニングもあり、澄み渡った青空には連凧と笑い声が舞っていた。
同法人は2020年3月に設立。これまでに藻琴山登山や網走湖一周サイクリングなどのアクティビティ、また海岸清掃などで子どもたちの健全育成に取り組んでいる。
今回の連凧作りは、昨年9月から始めた「風とあそぶ会」の3回目になる。
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