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釧路新聞

釧路市ふるさと納税過去最多 16億6663万円、前年から大幅増【釧路】

ふるさと納税の寄付増額について意欲を示す蝦名市長

 蝦名大也市長は6日の定例記者会見で、釧路市の2022年度ふるさと納税が、12月末の速報値で金額約16億6663万円、申し込み件数9万2262件といずれも過去最多となったと報告した。前年度同期比(4~12月)で金額は53・1%増、申し込み件数は76・1%増と大きく伸びており、蝦名市長は「さまざまに取り組んできた成果が表れてきた。今後もしっかりとPRをしていく」と意欲を示している。

 市都市経営課によると、21年度のふるさと納税は金額11億7892万円、申し込み件数は5万8495件となっており、22年度は年度終了を待たずして過去最高の数値となった。申し込みが最も多い12月単月でみると、22年度は金額9億2521万円、申し込み件数は5万106件。21年度は金額4億7452万円、申し込み件数2万3029件だったことから、いずれも約2倍の伸びを見せている。

 寄付額は1万円~1万5000円の価格帯が多く、最も人気のあった返礼品は、いくら醤(しょう)油(ゆ)漬けとホタテ貝柱のセット(寄付額1万5000円)。次いで、ベニザケの切り身1匹(同)、いくら醤油漬け(同1万円)、たらこ(同)などの水産加工品が続くが、阿寒ポークのしゃぶしゃぶセット(同)なども上位10位以内に食い込んだ。

 主な増加要因について、同課は「昨年赤潮の影響などで在庫を確保できなかったことを反省点に、寄付のしやすい価格帯で在庫をしっかりと確保できる返礼品を用意したことが大幅な伸びにつながった」と分析。さらに、申し込みのポータルサイトを3件増やしたほか、サイト内の写真を刷新して説明を充実させるなど、既存返礼品の魅力向上に取り組んだことも大きな要因に挙げられるという。

 同課の久万田康司自治体戦略担当部長は「寄付を伸ばしていくための足掛かりはつかんだ。業務委託事業者と検討しながら、今後もしっかりと結果を出していきたい」と力を込めた。

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