歳末も火の用心を―と、買い物客に呼びかけた

　【網走】歳末火災予防運動が15日から始まった。年末年始は例年、火災が多発する傾向にあることから網走地区消防組合は、いたましい焼死事故や財産の焼失のないよう、大みそかの31日まで街頭広報などで住民に火の用心を呼びかける。

　16日から19日までは、消防団員や消防署員が市内のスーパー前で、市民に火の用心を呼びかけた。

　スーパーベーシック橋北店前では、買い物客にトイレットペーパー配り、年末の火の用心と住宅用火災警報器の設置、点検を呼びかけた。

　このトイレットペーパーは、火の用心や救急車の適正利用、災害への備えなど、消防署の呼びかけがペーパーに施されているもの。受け取った買い物客は、実用性の高い啓発グッズに笑顔を見せていた。

　同運動は31日まで。期間中は防火管理がなされているかなどを立入検査するほか、今年最後の１週間となる25日から31日までは毎日、消防署のサイレンを吹鳴し、「火の用心」を再確認してもらう。

　同組合は「年末年始は例年、火災が発生する傾向にある」として各家庭での防火チェックを呼びかけるとともに、年末の大掃除には「電源コードが傷んでいたり、コードが束ねられていないか、プラグにほこりがたまっていないか、タコ足配線になっていないかなども確認してほしい」と話している。