浦河町立博物館の博物館体験講座「つるし飾りづくり」が23日、浦河町総合文化会館第３研修室で開かれ、色とりどりの端切れ生地を活用した吊るし飾りのつくり方を学びながら作品づくりに取り組んだ。

　同博物館と郷土博物館友の会の共催。友の会会員と町民ら８人が参加し、町内堺町西１に所在する坂本手芸店の坂本廣子さんを講師に、伝統的な手工芸「つるし飾り」作りに取り組む。講座は、来年２月まで毎月１回の全５回に渡り行われ、つるし飾り１～２作品を完成させる。

　つるし飾りは、紐に布製の人形などをつるして、ひな祭りにひな人形とともに飾ったもの。博物館では、ひな人形を飾る生活文化の体験を改めて思い返す機会を提供しようと「つるしびな」を製作する体験講座を実施。出来上がった作品を毎年２月中旬頃から行われる博物館企画展「桃の節句ひな人形展」で展示することで、展示資料の充実を図る。

　参加者は、ちりめん生地に手芸わたを入れ、細やかな手作業で針を動かし、くくり花や五つ花、まりやぼんぼりといったつるし飾りのモチーフを縫い上げていった。

つるし飾りの作り方を学びながら取り組む参加者たち

　今後は、11月20日、12月11日、来年１月22日、２月12日の日程で講座を開催し、作品づくりを進め、完成した作品を「ひな人形展」で展示する。