子ども歌舞伎11月に3年ぶり公演 厳しい活動資金、保護者ら奔走【函館】
函館の歌舞伎役者で二代目市川団四郎さん(82)が指導する函館子ども歌舞伎の第13回公演が11月20日に市民会館大ホールで開かれることが決まった。2019年7月以来、3年ぶりで、出演する15人の子どもたちが稽古に励んでいる。一方で、長期化するコロナ禍や物価高の状況下もあって思うような協賛金集めが進まず、保護者らが頭を悩ませる。10月2日には湯川寺で行われるイベントでミニバザーを開いて活動資金に充てるほか、広く支援を呼び掛けている。
保護者らでつくる子ども歌舞伎を育てる会(佐藤観生会長)の主催。2年に1度の公演を目指していたが1年ずれ込んだ。昨年11月に会場を押さえ、「神霊矢口の渡し」「仮名手本忠臣蔵七段目 祇園一力茶屋の場」と子ども歌舞伎の十八番「白浪五人男」の3演目が決まった。前回公演に出演した子がほとんどで、長年指導してきた市川さんが懸ける期待も大きい。
育てる会では公演に向けて宣伝用のちらし、ポスターを各所に配布しているほか、パンフレットに掲載する広告集めにも奔走しているが、コロナ禍もあって前回以上に厳しいという。
2日は湯川寺境内で午前11時~午後4時に開かれる「カリー寺in湯川寺×はこだてマジックアワー商店街」に出展。手作り雑貨や衣類などを販売し、公演資金に充てる。事務局は「市民の皆さんに久しぶりの子ども歌舞伎を楽しんでもらいたいと稽古に励み、完成度の高い舞台をお見せできると思う。頑張っている子どもたちが安心して当日を迎えられるよう準備していきたい」としている。
問い合わせは事務局(090・2817・8510)=午後1~6時。
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