えりもの無限の魅力を映像で紹介する鈴木協力隊員

【えりも】町の観光振興事業などに従事している町地域おこし協力隊員・鈴木亜室さん（25）の活動報告会が23日、町福祉センターで行われ、泉紳一副町長、川上松美教育長と関連町職員、えりも観光協会会員などが参加した。

　活動報告のあらましは、観光協会主催の襟裳岬コンブボートクルーズ運航の実績、ＳＮＳ更新とフォロワー数、観光商品開発でポストカードの作成、環境省採択事業の滞在型ツアー・ワーケーション推進事業。

　コンブボートクルーズの運航では、客からの問い合わせ対応と予約、集合場所から乗船場所への案内、乗船料の徴収、船上でのガイド実施。東洋漁港と岬突端の２コースから２０２１年度は１３５人が乗船。当日が荒天で運航不能のときは、観光客を風の館案内や百人浜散策、豊似湖案内などで対応している。

　ＳＮＳでの発信では、町内の風景や野生動物などを撮影してＳＮＳ上にアップしている。Ｔｗｉｔｔｅｒを活用しての町特産品のＰＲは、製品加工体験やプレゼントキャンペーンの実施で町内水産加工会社の製品を紹介し、えりも町の魅力を発信している。 　ポストカード作成は、えりもの魅力を撮りためた写真を風の館で販売中。

　環境省の２０２０年度の国立公園などでの滞在型ツアーワーケーション推進事業に応募して７６３万円が採択され、レンタサイクルの導入、百人浜の海浜清掃、コンブボートクルーズを利用した海洋マイクロプラスチック調査のモニターツアー、町ＰＲのための動画作成を実施した。

　22年度の任期満了後に向けた活動では、環境省事業で行った活動の商品化、えりも町における自然ガイドとしての自立を目指す―と決意を述べた。

コンブボートクルーズではゼニガタアザラシを間近で観察できる