にっぽん丸の乗客に向け歓迎の思いを込めたメッセージ収録に取り組む生徒たち

　遺愛女子高校吹奏楽局の１年生３１人がこのほど、２８日に函館への寄港を予定するクルーズ船「にっぽん丸」（商船三井客船）の乗客に向け、歓迎するビデオメッセージの撮影に取り組んだ。

　同校ではコロナ禍以前には、クルーズ船の乗客への通訳ボランティアや同校での歓迎イベント、船内での演奏披露など、さまざまな形でクルーズ振興に携わってきた。クルーズ船関連の取り組みに参加したくて同校を選択した生徒も少なくない中、久しぶりの活動となった。

　９日に行われた収録では、代表生徒がカメラに向かって「クルーズ船の寄港は私たち生徒にとって、またとない国際交流や日本文化学習の機会だった」「今回のにっぽん丸の寄港は大きな希望の光です」「世界中の人たちと交流できる日が一日も早く訪れることを願っています」などと、心を込めたメッセージとともに、クルーズ船の運航再開を期待する思いを込めた。二本柳愛桜さん（１６）と澤田心暖さん（同）は「ビデオメッセージを通じて、函館の魅力や遺愛女子高のことを知ってもらえたらうれしい」と声をそろえていた。

　収録したビデオは市港湾空港部を通じて、にっぽん丸が函館に寄港する直前に船内で放送してもらう予定。