北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

函館新聞

校舎内の木質化へ 道南スギ活用 渡島振興局が新年度【函館】

ハルキで開いた市函生の林業体験学習。新年度も流れを継続する(昨年10月)

 渡島総合振興局は新年度、道南スギの利用を広げるため、新たに学校と連携した校舎内の木質化に取り組む。高校生を対象にした林業への理解を深める講座も継続開催する。道南スギの製材は道外に移出されるケースが多いことから、地元での認知度を高め、利用促進につなげる考え。

 振興局が2020~24年度に進める独自事業「みんなで広げる木づかいプロジェクト!」の一環で、22年度の予算額は155万8000円。

 学校での木質化は、渡島管内でモデル校を選定し、校舎内の什器類(下駄箱、本棚など)に道南スギを活用。床や壁、天井など建物の一部を道南スギに変えるのは、学校の新設や改修計画がないと働き掛けができないため、日常的に使用する家具や道具などから木質化を図る。木づかいプロジェクト検討委員会(高田傑委員長、委員6人)の協力を得て、生徒と一緒にデザインから設計、ものづくり、備え付けまで一連の作業を体験する。

 高校生向けの講座は、担い手対策の一環として八雲高校で19~21年度、2年生を対象に農林漁業出前講座を3回実施した。市立函館高1年生は、森町の製材業「ハルキ」で20~21年度に2回、林業体験学習に取り組んだ。22年度も流れを引き継ぎ、2校で講座を継続する。八雲高では、林業を目指せる学校へ進学する生徒がいるなど成果が出ている。市立函館は、木工体験として生徒が校章を製作した経験があり、道南スギを使い学校に残るものを作る。

 継続事業では、官民協働で道南スギを活用した木製品の製作を進め、学生や地元住民を巻き込んだワークショップの開催を想定。また、商業施設で道南スギの魅力を紹介する展示会の開催、無印良品シエスタハコダテと連携した木育イベント、1年間の取り組みを披露する成果発表会の開催を予定している。

 振興局林務課の牛尾守主幹は「道内では建築材としてトドマツの需要が高く、道南スギは製材の6~7割が道外に移出されている現状がある。地元での利用に目を向けてもらい、道南スギなど地域材のブランド化に力を入れたい」と話している。

関連記事

十勝毎日新聞

ポイ捨てゼロ願う ごみ拾い“袋文字” SNSで発信「皆さん考えて」【帯広】

 帯広市西9南1の加藤芳規さん(82)は8年前から毎日、近所のごみ拾いを続け、ごみ拾いSNS「ピリカ」に、2週間分のごみを集めた袋で作る文字アートの写真を投稿している。これまで「ポ・イ・ス・テ」な...

十勝毎日新聞

マチルダ 袋いっぱい 大感謝祭【芽室】

 芽室町内の農商工などが連携して町をPRするイベント「めむろ大感謝祭2024」(実行委主催)が23日、JAめむろで開かれた。大勢の家族連れらが訪れ、芽室の味覚を味わっていた。  「芽室に感謝す...

十勝毎日新聞

災害対応 海と空から 負傷者、物資の輸送訓練【広尾】

 広尾署と広尾海保などは21日、広尾町内の沿岸部で、災害発生時の負傷者や救援物資の海上輸送を想定した合同訓練を実施した。巡視船「とかち」や道警の災害ドローンが出動、緊急時の連携対応を確認した。 ...

函館新聞

函館市南茅部地区パワースポット巡るモニターツアー 観光庁の地域観光新発見..

 函館市南茅部地区のパワースポットや食文化に触れるモニターツアーが現地で開かれ、18人が参加した。参加者はパワースポット「吹上石(ぬけいし)」「垣ノ島遺跡の丘状遺構」を訪れ〝特別感″を満喫した。ア...

函館新聞

桜庭さん勝負の1年 ボウリング 12月マレーシアで大会 来年のデフリンピ..

 函館市の会社員、桜庭まどかさん(36)が、12月1日からマレーシアで開かれるボウリングの第10回アジア太平洋ろう者競技大会に日本代表選手として出場する。来年11月に東京で行われる4年に一度の聴...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス