来場を呼び掛ける藤倉さん

　今金町出身で函館在住の高校生画家、藤倉朱里さん（１８）の個展「Ａ　ｔｏ　　Ｚ　ＡＲＴ　Ｖｏｌ．３　藤倉朱里絵画展『未完ドロップ』」が１９日、市内松風町の多目的スペース「函館あうん堂」（笹井完一代表）で始まった。２７日まで。

　藤倉さんは今金町在住の画家、近藤弘毅さんの絵画教室に小学３年から６年まで師事。高校１年生の時に制作した油彩画「見つめる子ども」がアーティストを発掘する明石家さんまさんのテレビ番組で取り上げられ、５０万円で売却されたことで画家デビューを果たした。今回が３回目の個展で、秋には札幌市内での個展も予定している。

　既存の作品６点と、新たに描き下ろした１０点の計１６点を展示。高校卒業記念の意味合いも込めている。藤倉さんの内面、希望の世界ををあざやかな色合いで描いた「ＬＩＧＨＴ」や「見つめる子ども」のモデルとなった少年の弟たちを描いた作品、ウクライナに思いをはせて制作された「Ｓｕｎ　Ｆｌｏｗｅｒ」など、色鮮やかな作品が並んでいる。

　藤倉さんは「私の絵はまだまだ未完成。でも、今だからこそ描ける絵もあると思うので、過程を楽しんでほしい。今は暗い話題が多いからこそ、絵を通して少しでも元気にできれば」と来場を呼び掛けている。

　１ドリンクオーダー制。午後１時オープン。２０、２１日は同８時、２４～２６日は同１１時、最終日は同５時まで。２２、２３日は休業。藤倉さんは同１～５時に在廊予定。