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十勝毎日新聞

三上さん6年連続入選 「鹿追焼、認められれば」 東日本伝統工芸展【鹿追】

 第62回東日本伝統工芸展(日本工芸会東日本支部など主催)で、鹿追町職員の三上慶耀(本名一正)さん(50)が出品した鹿追焼「青瓷(せいじ)蓮紋花器」が入選した。6年連続の入選となり、三上さんは「鹿追焼が全国で認められ、町のことを知ってもらうきっかけになれば」と話している。同展は4月6日から同11日まで、東京の日本橋三越本店で開かれる。

6年連続で東日本伝統工芸展に入選した三上さん

 鹿追焼は、町内美蔓地区の道路工事で排出された大量の粘土を活用して1975年から制作が始まった。三上さんは町商工観光課陶芸係に所属し、陶芸工作館で陶芸制作の指導をしている。鹿追焼の認知度を高めることによって町のPRにつなげ、国内の著名な焼き物の一つに-と同工芸展への出品を続けている。

 三上さんは他にも全国規模で国内最高峰の公募展「日本伝統工芸展」に3回入選している。

 鹿追焼は生活の中で使われる民芸品が多いが、工芸品として価値を高めるため「青磁」にも挑戦している。うわぐすりは、町内で栽培されているカボチャの茎や葉を焼いた灰を使い三上さんが開発した。

 今回入選した作品は三上さんが好きな花で、これまでもテーマにしているハスの花。表面に色の違う化粧泥を重ねて、最後に青磁を塗っている。三上さんは「近年はハスの花をイメージした作品を造っている。評価されてよかった」と話した。

入選した「青瓷蓮紋花器」((C)公益社団法人日本工芸会東日本支部)

 三上さんが指導する基礎創作講座が、4月11日~9月12日の毎週月曜(午前9時~正午)に鹿追町陶芸工作館で開講する。受講申し込みは4月1日から。定員は8人で、定員になり次第締め切る。問い合わせは同館(0156・66・3738)へ。

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