辻教育長（右）を表敬訪問した（左から）阿保さん、坂本さん、福井さん

　来年１月９日に函館アリーナで開かれる「第７４回函館市成人祭」の祝賀行事実行委（福井大晟委員長）のメンバー３人が１５日、市教委の辻俊行教育長を表敬訪問した。２年ぶりの開催に福井委員長（２０）は「新型コロナウイルス感染症の対策に気を配り、記憶に残る成人式にしていきたい」と意欲をみせた。

　実行委は学生中心の９人で構成。表敬訪問したのは福井委員長と坂本奈々絵副委員長（１９）、阿保孝彦副委員長（２７）の３人。

　昨年の式典はコロナ禍で中止。代替行事として新成人フォトコンテストや新成人に関連した特別番組の放映などが行われた。２年ぶりの会場開催に福井委員長は「通常の形で実施できることはうれしい。制約は多いができる範囲で頑張りたい」と話す。

　会場では「市長のあいさつ」、「新成人誓いのことば」、「映像『函館のあゆみ』」上映のみ行う。これまで掲示していた中学３年時の担任からの「恩師からのメッセージ」は、公式ホームページで掲載する。

　昨年初めて実施し好評だった新成人フォトコンテストは継続。インスタグラムに投稿された新成人を記念した写真や動画を審査し、グランプリを選出する。また式典の様子はニューメディア函館センター（ＮＣＶ）を通じ「ユーチューブ」で生配信する。

　新型コロナウイルス感染対策では、座席は指定制とし、間隔を広く空け密を避ける。これまで父母や関係者が使用していた２階にも座席を設ける。

　福井委員長は「会場内のイベントが少なく寂しい状況だが、ネットやＳＮＳなどを活用して、幅広く楽しんでもらえるアイデアを盛り込みたい」とし、辻教育長は「創意工夫しながら式典が盛り上がるように頑張ってほしい。無事に開催できることを心から願っている」と激励した。