市役所１階正面玄関に掲示された世界遺産登録認定証

　今年７月に世界文化遺産登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の登録認定証が１５日、函館市役所１階正面玄関に掲示された。原本は文化庁が保管するためレプリカだが、道内唯一の国宝「中空土偶」の複製とともに並べられ、来所者の目を引いている。

　同遺跡群は、北海道６カ所と北東北３県（青森、秋田、岩手）１１カ所の計１７の遺跡で構成し、函館市の垣ノ島遺跡、大船遺跡などが構成資産になっている。

　登録認定証は、国連教育科学文化機関（ユネスコ）から文化庁に送付され、１１月２９日に縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局を通じてレプリカが届いた。市内では市役所と２遺跡に同日から掲示されている。Ｂ３判で横には日本語訳もある。

　当面の間、同所に掲示されるといい、市教委文化財課の長谷山裕一課長は「認定証を見て改めて遺跡の保存は責務ということを感じた。市民一丸となって達成した登録なのでぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。