「ふるさと新聞アワード」第1回グランプリに 本紙記事「アイヌ丸木舟55年ぶり発見」
メディア業界の専門紙「文化通信」を発行する文化通信社(本社東京、山口健社長)は1日、地域紙の優秀な記事を表彰する「ふるさと新聞アワード」を創設し、第1回グランプリに苫小牧民報3月27日付「アイヌの丸木舟55年ぶり発見 弁天の海岸に2隻」を選んだと発表した。
本紙の第3社会面に「落とし物」コーナーがあり、記者は毎日、苫小牧署の落とし物記録簿から書き写し、掲載している。そこに「丸木舟」の記載を見つけたことから取材を始め、貴重な文化財と分かったことを記事にした。同アワードに応募のあった20紙約200本の記事を放送作家・脚本家の小山薫堂氏ら地域にゆかりのある外部審査員5人が審査し、「落とし物に丸木舟を見つけ、文化財の保存につながったことが素晴らしい」などと評価された。
文化通信社は同アワードの創設で、「地域ジャーナリズム」の力を全国に発信するとともに地域紙を応援したいとしている。その他の受賞作は次の通り。
▽「もの」部門 最優秀賞=熊野新聞「記憶から記録へ 住民らが天満の地図作り」、優秀賞=胆江日日新聞、夕刊三重、南信州新聞▽「こと」部門 最優秀賞=熊野新聞「特別カバー号『ガンバレ、ニッポン。負けるな、熊野』など」、優秀賞=あやべ市民新聞、丹波新聞、島根日日新聞▽「ひと」部門 最優秀賞=夕刊いわき民報「シリーズ震災10年-未来へのメッセージ」、優秀賞=丹波新聞、熊野新聞、須坂新聞
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