室蘭市とノックスビル市の国際交流に尽力し外務大臣表彰を受賞したポール・ワトキンスさん（提供写真）

国際交流力尽くす

　室蘭ふるさと大使で、国際姉妹都市の米・テネシー州ノックスビル市在住のポール・ワトキンスさん（８７）が国際姉妹都市である室蘭市とノ市の国際交流に尽力したとして、２０２１年度（令和３年度）外務大臣表彰受賞者に決まった。室蘭に関連する人で、同表彰を受賞するのは初めて。ポールさんは「意義深い表彰に選ばれ光栄。そしてとても驚いている。室蘭の友人たちに思い出してもらい、認められてうれしい」と喜んでいる。

　ポールさんは、テネシー大学芸術教育学部名誉教授、書道家、陶芸家。０５年（平成１７年）４月、室蘭ふるさと大使に就任。これまで８回来蘭し、市中学校訪問団、市内中学生ジャズバンドのノックスビル市訪問時の受け入れ対応、テネシー大学生と市内中学生のジャズ交流支援など、日本と米国の相互理解の促進に寄与。１９９８年（平成１０年）にはポールさんの作品を展示した陶芸展を市内で開催した。

　ポールさんは室蘭での出来事、室蘭で出会った人たちとの思い出を振り返り「室蘭は第二の故郷。室蘭市民のみなさんには丁寧なおもてなしをしていただき、感謝している。世界の中で一番大好きな場所です」と述べた。

　室蘭市とノックスビル市は今年で国際姉妹都市締結３０周年の節目を迎えた。青山剛市長は「記念のお祝いに花を添える素晴らしい機会となった。両市の友情が深まったのは懸け橋となって活動する両市民の尽力の結果だが、最大の功労者はポールさんだと言っても過言ではありません」と敬意を表していた。