来場者数が１０００人を超えた２８日１回目の上映後に笑顔を見せる藤監督（前列右から２人目）と須永プロデューサー（同４人目）

　鹿追を中心に十勝で撮影された映画「おしゃべりな写真館」（藤嘉行監督）が帯広市内のシネマ太陽帯広で公開６日目を迎えた２８日、来場者数が１０００人を突破した。

　座席数に対する観客の割合を示す稼働率は、６日間平均で８８％。平日の昼間で満席近い状況は全国的にも珍しく、藤監督は「１週間たたずに１０００人にいくとは信じられない気持ち。十勝の皆さんに感謝している。中高生もぜひ見てみてほしい」と話している。

　２８日の上映では須永裕之プロデューサーが舞台あいさつに立ち、「北海道を世界に広め、十勝・鹿追にたくさん来てもらえるようになれば。３０００人目指して頑張りたい」と述べた。

　館内には写真館の大型パネルや、同映画に関連する新聞記事を並べたボードが設置されている。パネル前で記念撮影していた本別町の国井春生（はるみ）さん（６８）は、友人と来場。「感激した。今度は夫と足を運びたい」と笑顔で映画館を後にした。