〝網走の味〟ホタテネギトロ丼をほおばる世田谷キャンパスの学生（網走市提供）

　【東京、神奈川】東京農大オホーツクキャンパスの学食でたびたび提供している網走産ホタテを使った特別メニューを、同大の世田谷、厚木の各キャンパスでも提供し、学生に網走の味覚を楽しんでもらおうと、市水産加工振興会が両キャンパスの学食でホタテを使った特別メニューを提供している。

　福島第一原発のＡＬＰＳ処理水放出に伴い、中国が日本産の水産物輸入を停止したことで、網走の主要水産物のひとつ、ホタテの流通に大きく影響することが懸念されることから、ホタテの消費拡大につなげるとともに、網走産ホタテの知名度を高めるのがねらい。

　９日から11日までは「ホタテネギトロ丼」を世田谷キャンパス内の農大生活協同組合カフェテリアグリーンで１日75食、厚木キャンパスのレストランけやきでは同50食を限定で提供した。

　15日から19日までは、世田谷キャンパスレストランすずしろで、「漬けホタテ炙り丼とホタテラーメン」をメニューに取り入れ、学生に提供している。

　販売から約１時間半で完売したというホタテネギトロ丼を食べた学生は「ホタテの大きさにびっくり。いつものランチより贅沢な感じ」「甘くてジューシー。海を感じる」と笑顔で話していた。

　同振興会は、特別メニューのため、網走産冷凍ホタテ３Ｓサイズ70㌔を提供した。

　東京農大は「学生も大変喜んで食べていました。今後も、このような機会を設けていただき、全国各地から学びにきている学生に、網走市の水産物の良さを知っていただくため、本学も協力してまいります」とコメントしている。