北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

土曜開館、来月も 北大苫小牧研究林の資料館と記念館

夏期の開館日を毎週土曜に拡大し、冬期の11月も初めて開館した北大苫小牧研究林(苫小牧市高丘)の森林資料館・記念館は、12月も毎週土曜の開館(30日を除く)を継続することを決めた。3月に実施したクラウドファンディングで両館にスタッフの常駐が可能となり、資料館では同大大学院博士後期課程1年の髙木惇司さん(26)が7月から月2回、研究の傍ら案内スタッフを務めている。

森林資料館で案内スタッフを務める髙木さん

 髙木さんは神奈川県出身。北大への進学で北海道暮らしを始め、現在は苫小牧在住。専門は生態学で、研究者としては同研究林をフィールドに、シカの死骸が土壌の微生物や昆虫に与える影響の調査、分析に励む。すでに持つ学芸員の資格と昆虫の知識は解説にも役立っている。将来は学芸員として働く道も考えており、「いい経験になっている」とやりがいを語る。

 資料館はクマの毛皮など手で触れられる標本を増やし、鳥の剝製にはシールの数や色で希少性や特色を示すなど展示方法の改善に努めており、髙木さんも館内すべてで写真撮影が可能なことや、人気の高い触れる標本の案内を作り、掲示した。「こんなにすごい資料があるなんて知らなかったと言ってくれる人もいる」と笑顔を見せる。

 解説文の更新が必要なケースもある。例えばエゾシカの剝製に「明治初期までは数多くが生息しており、(中略)その後姿を消したまま現在は見られない」との記述が残っており、増えすぎたシカが市街地に出没する現状とは大きく異なる。髙木さんは「時代の変化も考慮しながら、さらに充実させていきたい」と話している。

 両館の開館時間は午前9時~午後3時半、入場無料。開館日・時間は来館者の状況によって変更する場合がある。

関連記事

苫小牧民報

住宅街に無料の足湯 石山萩の里町内会 白老

白老町の石山萩の里町内会(細尾淳会長)は、町内会館敷地内の「足湯」を一般に無料で開放している。  同町内会は、近隣の地下から湧き出るモール温泉を活用した温泉付き住宅の分譲地。足湯は、同町内会が...

十勝毎日新聞

車に命吹き込むアート 「整備士の卵」村中さん個展【帯広】

 幕別町の村中耀さん(22)による実物大の車をモチーフにした作品が、帯広市内のピットオフカーズ西帯広店(西22南3)で展示されている。血が通っているかのような生命力あふれる作品が目を引く。8月16...

十勝毎日新聞

協力隊発「特産品知って」 無人コンビニで14点販売【上士幌】

 上士幌町内の無人コンビニ店「かみしほろマルシェスマートストア」(上士幌東3線235)に、管内外の地域おこし協力隊員の手掛けた商品が登場した。運営するTKF(東京)が、菓子や雑貨など協力隊員発の特...

十勝毎日新聞

町に初のフリースクール 青鳥舎「気軽に利用を」【池田】

 一般社団法人青鳥舎(帯広、小川洋輝代表理事)は、不登校の児童生徒らの居場所として、池田町内にフリースクール・フリースペース「ToRiSu」を開設する。13日から毎週月曜の午前中に開放し、小川代表...

室蘭民報

価値ある室工大大学院 キャンペーン開始、進学意識の醸成図る【室蘭】

 室工は大学院推しです-。室蘭工業大学(松田瑞史学長)は、学部生の大学院進学率向上を図る「院価値再発見キャンペーン2024」を始めた。ホームページに特設サイトを開設し学内に標語を掲示したり、SN...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス