優美な「豊栄の舞」を奉納する巫女たち

　【名寄】名寄神社（丸井一途宮司）の新嘗祭（にいなめさい）が23日に同神社本殿で開かれ、優美な巫女（みこ）舞が奉納され、今シーズンの収穫や豊作に感謝の気持ちをささげた。

　新嘗祭は、新穀感謝祭とも呼ばれ、その年に収穫された新穀を神前に供えながら、五穀豊穣（ごこくほうじょう）への感謝を込めるとともに、繁栄を願う祭祀（さいし）として知られている。

　宮中をはじめ、名寄神社を含む全国各地の神社では、毎年11月23日の「勤労感謝の日」に開催している。

　祭祀には、市民や関係者ら約30人が出席。丸井宮司が祝詞を奏上した後、巫女（みこ）が神前と出席者たちを前に「豊栄（とよさか）の舞」を奉納。

　４人の巫女たちが稲穂を付けた榊（さかき）を手に舞を奉納するとともに、出席者たちも優美な舞を目にしながら、さまざまな農作物が収穫できたことへ感謝の気持ちをささげた。

　続いて、出席者全員が玉串を奉納し、さらなる繁栄を祈願した。

　終了後、出席者には、今年収穫した新米で造られた新酒「北の新嘗」が振る舞われた。これは北海道神社庁から全道各地の神社に納められたもので、紅白まんじゅうと合わせて受け取った出席者たちは、身を引き締めている様子だった。