函館の魅力について語る（左２人目から）市川さん、永塚さん、濱野さん、天崎さん、吉原さん

　函館ゆかりの偉人による５人組２次元アイドル「ＨＡＫＯＭＥＮ（ハコメン）」にとって初のリアルイベントとなるファンミーティング「ＨＡＫＯＤＡＴＥで愛まＳＨＯＷ」が１０日、市公民館で開かれた。各キャラクターの担当声優５人がそろって登場。歌やトーク、ゲームなどを通して、全国から集まったファン２８２人と交流した。

　ハコメンは土方歳三、榎本武揚、石川啄木、ペリー提督、武田斐三郎の５人をキャラクター化したアイドルグループで、２０２１年９月に誕生。同年１０月にデビュー曲「君とＨＡＫＯ☆ＤＡＴＥ（ハコデート）」、昨年１０月には「ＨＡＫＯＤＡＴＥにＫＯＩ」のミュージックビデオ（ＭＶ）を動画サイト上で発表。また、函館観光ＰＲ大使としてＳＮＳを中心に函館の魅力を発信し、着実にファンを拡大している。

　ファンミーティングには各キャラクターの声優を務める濱野大輝さん（土方）、天崎滉平さん（榎本）、永塚拓馬さん（啄木）、市川太一さん（ペリー）、吉原康平さん（武田）が出演。ニューメディア函館センター（ＮＣＶ）のアナウンサー、高橋ともみさんが司会を担当した。

　キャラクターボイス紹介では一問一答形式でトークを展開。声を演じる上で意識していることについて、「野性味があり格好良いイメージを崩さないようにする」（濱野さん）、「中心にいなくても情に熱く仲間思いで、周りに気を配る」（天崎さん）、「詩人なので言葉への繊細さを出しつつ、小動物らしさも」（永塚さん）、「とにかく元気に、距離感なくフレンドリーに」（市川さん）、「頼れるお兄さんとして後ろから一歩引いた感覚で演技」（吉原さん）とそれぞれ話した。

　今回のファンミーティングのために書き下ろしたオリジナルストーリーの朗読劇を披露した後、これまでリリースした２曲を熱唱。ファンたちは“推しキャラ”のメンバーカラーのペンライトを振ったり、曲に合わせて踊ったりして盛り上がった。

　後半は、声優陣が函館観光の魅力を語るトークコーナーや、ファン参加型の函館クイズ、抽選会などがあり、イベントは約２時間にわたり繰り広げられた。

　札幌市の学生、花田みのりさん（２１）は榎本推し。「この日をずっと楽しみにしていた。天崎さんが格好良くて感動した。多くの人にハコメンと声優さんも知ってほしい」と感激のあまり涙を流した。愛知県豊橋市の学生、伴和奏（わかな）さん（２０）も「朗読があると思わなかったので驚いた。今まで知らなかった一面を見ることができて良かった」と満足した様子だった。