豊頃町は、移動可能な組み立て式の多目的ハウス「ＥＺＤＯＭＥ（イージードーム）ＨＯＵＳＥ」を２棟購入し、１５日にオープンした町営の長節湖キャンプ場に設置した。同日から利用希望者の予約を受け付けている。利用期間は８月２９日まで。

キャンプ場に設置された移動可能な組み立て式の居室「イージードーム」

　太平洋に面する長節湖畔では、町が２棟のバンガローを貸し出しているが、老朽化が進行。バンガローを新たに整備するにも経費が掛かるため、従来の固定型住居や施設様式とは違った新しい生活空間として期待されるイージードームを導入し、さらなる観光振興につなげる考え。

　イージードームは、輸入車や自動車関連用品の販売を手掛ける「ホワイトハウス」（本社名古屋市）のグループ会社「ＴＣＬ」が企画開発、販売している。白い球体で、高さ約２．６メートル、直径約３．４メートル、重さ約３００キロ。室内の広さは４畳半ほどで、フロアマットが敷かれ、町が用意したミニテーブルのほか、電源コンセントやドーム内を照らすライトが備え付けられている。

　２棟の購入費は計３９１万円。土台となるパレットの上に置くなど１４日に設置作業を完了した。町の委託を受けて町観光協会が管理、運営に当たる。

　町企画課の越後秀顕主幹兼商工観光係長は「交流人口や観光人口の増加につながれば。キャンプシーズンだけでなく、オフシーズンも観光を楽しめる場所で活用したい」と話している。

　イージードーム１棟の定員は大人４人。棟貸しで利用料金は１泊５０００円、日帰り２５００円。

　予約や問い合わせは、８月２９日までは同キャンプ場の管理棟（０１５・５７５・２３２９）、３０日以降は町企画課商工観光係（０１５・５７４・２２１６）へ。