道は、新型コロナウイルス感染拡大傾向時の「無料ＰＣＲ・抗原検査」を来月末まで延長する。当初は１７日までの予定だったが、人流増が加速するゴールデンウイークを控える中、新規感染者数が高止まりする状況を考慮した。

　生活や社会経済活動での感染リスクを引き下げるため、感染拡大傾向が見られる場合の措置。医療機関や調剤薬局など、道内６５９カ所で実施。十勝管内ではＰＣＲ検査は計１０カ所、抗原検査は計４６カ所（いずれも１５日現在）で対応する。

　全道では、人口１０万人あたりの直近１週間の新規感染者数や、人口１０万人当たりの療養者数など、現状の感染状況が「レベル２相当以上」。より感染力が高いオミクロン株の派生型「ＢＡ．２」への置き換わりも懸念される中、道は基本的な感染防止策の徹底や、３回目のワクチン接種などを訴えている。

　無料検査を利用できるのは、感染リスクが高い環境で過ごして不安を感じる人。発熱などの症状が出た人や、濃厚接触者は利用不可。１５日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、鈴木直道知事も「感染の不安がある人は、積極的に無料検査を受けてほしい」と呼び掛けた。

　無料検査の概要は、道のホームページで確認できる。症状が出た人や濃厚接触者の無料検査に関しては、かかりつけ医、または健康相談センターへ。