65年間の歴史に幕を下ろした荷菜へき地保育所

【平取】平取町荷菜へき地保育所（坂下晋章所長・園児８人）の閉所式が22日、同保育所で行われ、来賓の遠藤桂一町長、高山修町議会議長、松澤以久子議員、垂柳忠・原田重夫歴代所長らが出席して65年の歴史に幕を閉じた。

　同保育所は、１９５９年（昭和34年）12月に季節保育所として設立。89年（平成元年）開設期間を８カ月から10カ月へ、95年（平成７年）に通年開所となった。

　来賓の遠藤町長は「人工減少による社会情勢の変化、少子化による児童減少、町全体での保育環境のあり方を考え、令和６年３月をもって役目を終え幕を下ろすことになった。当町の幼児教育の一層の充実に向け、次の段階へ踏み出すためのもの。運営を全うできたのも皆さんのご支援の賜物。今後とも重要施策である『子ども子育て支援』を進めていくので一層のご尽力をお願いする」とあいさつ。

　園児には記念品として、子どもたちと同保育所がプリントされたマグカップが贈られた。また、園児たちが中学校を卒業する時に開ける『タイムカプセル』を自治会会長で荷菜保育所の坂下所長に保管してもらった。

　最後に保護者代表の舩田幸子さんが「皆様に見守られながら育てて頂いた。初めて保育所に来た時は正直心配したが、少人数だからこその良い部分がたくさんあった。共に刺激し合い季節を感じながら育つことができた。建物から声が聞こえなくなるが支えてくださった皆様に心から感謝したい」と結んだ。