「メンバーオーバー」創刊10年 10月40号で記念企画【釧路市】
NPO法人東北海道スポーツコミッション(中島仁実理事長)が発刊するフリーペーパー「SportsMagazineMemberOver(メンバーオーバー)」が2024年2月号を発行し、創刊10年目に突入した。今年10月には節目の40号となることから、記念企画の実施も検討している。
14年12月、釧路でスポーツに親しみ、熱中する子供たちを主役に据えたフリーペーパーとして産声を上げたメンバーオーバーは、年4回(6月、10月、12月、2月)の発行を続けている。オールカラー48㌻で約3万部作製し、釧路管内の小中学校、義務教育学校、高校、釧路市と釧路町の幼稚園に通う子供たちに無料配布している。ウインドヒルくしろスーパーアリーナなどの公共施設でも入手でき、利用する学生、社会人らの愛読者となっている。スポーツ振興くじ(toto)助成事業を活用した情報誌として発刊を継続している。
通算38号となる24年2月号は、アイスホッケーの女子U18世界選手権ディビジョン1・Aを制した日本代表を特集し、釧路在住者で「日の丸」を胸に戦った選手たちの活躍を紹介している。高校野球の春のセンバツに「21世紀枠」で出場する別海高校についても大きく取り上げている。このほか、アイスホッケーやスピードスケート、柔道、バレーボールなど、さまざまな競技を盛り込んでいる。
メンバーオーバーでは、10年間で多くの子供たちが紙面を飾ったが、中には平昌五輪のスピードスケート・女子チームパシュートで金メダルを獲得した佐藤綾乃選手のように、その後、世界に羽ばたく選手もいる。創刊号から取材、発行を続けている信太崇宏副理事長は「小学生から知っている選手が、中学生、高校生となって、一回り大きくなった姿を見るのはうれしい。継続は力なり」と笑顔。今後の目標は「まず、この秋の40号で記念企画を行う。順調に進めば3年後に50号となるので、関係者の協力を得ながら発行していきたい」と話している。
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