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十勝毎日新聞

スナック「グリーンハウス」23日閉店 新しいママで再出発【芽室】

 町民たちのにぎわいの場として愛されてきた芽室町内の老舗カラオケスナック「グリーンハウス」が23日で閉店し、翌日から新しいママに引き継がれ、「呑処 酒歌屋(さかや)」として再出発する。グリーンハウスの40年の思いを引き継ぎ、芽室のネオンの明かりを守る。

40年にわたり店を続けた高山さん(右)と店舗を引き継ぎスタートを切る(左から)三谷さんと小野さん

 「グリーンハウス」を経営してきたのは高山初枝さん(77)。前店舗で10年、現在の店舗で30年にわたりスナックを営む。約80人を収容できる広い店舗には、カラオケ機器やミラーボールがそろい、高山さんなじみのバンドを呼んでは店を盛り上げてきた。

 「80歳までは店を続けたかった」という高山さん。10年前に脳梗塞を患ってから、右半身が動かしにくくなった。復帰後、リハビリも兼ねて店を続けてきたが、昨年から座骨神経痛などにも悩まされ、一時的に店を閉める期間も続いたことから、店を閉じる決断をした。

 ただ、芽室の商店街のネオンが一つ、消えてしまうことだけが気がかりだった。後継者を探していたところ、グリーンハウスの下の階の店舗で居酒屋「はなはな」を経営する三谷諭史さん(37)が名乗りを上げた。「縁があって芽室に来た身として、なにか町のためにできることをしたい」と事業承継への思いを語る。町民でも飲み会は、帯広の街に出て行くことが当たり前になっている中で、「町民が気軽に足を運び、1杯、2杯飲んでいける場所になれば」と話す。

 新店、酒歌屋でママを務める小野由紀恵さん(46)は、帯広で店を持った経験もある。1月から「はなはな」を手伝っていたところ承継の話が舞い込んだ。「独立したいという思いもあったので、好機と思った」と話し、「高山さんが長く続けてきた店なので、重圧も大きいが、少しずつ、町民の皆さんにかわいがってもらえるよう、努力していくのみ」と意気込む。

 グリーンハウスで人気だったバンド演奏などは酒歌屋でも続けながら、広い店舗を生かして、新たにスポーツ観戦を楽しめる企画も検討している。

 40年のスナック経営に区切りを付けた高山さんは「顔の知っている人に引き継いでもらい安心」と肩の荷が下りた様子。23日が最終営業日となり、午後7時から「ヒロミ&お祭り騒ぎバンド」が店最後の演奏を飾る。

 最終日のイベントなどへの問い合わせは高山さん(090・6877・5135)へ。

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