初入港２隻、大型船３隻

２年連続２度目の入港となるＭＳＣベリッシマ＝昨年８月９日、室蘭港祝津埠頭

　室蘭港の２０２４年度客船寄港予定がまとまった。４～１０月に７隻が寄港を計画しており、うち２隻が初入港となる。昨年初入港となったＭＳＣベリッシマ（１７万１５９８トン）や２０１６年以来となる米国社が運航するクァンタム・オブ・ザ・シーズ（１６万８６６６トン）など１０トンを超える大型船３隻が寄港予定で人気を集めそうだ。

　初入港は５月のロイヤル・プリンセス（１４万２７１４トン）と８月のナショナル・ジオグラフィック・レゾリューション（１万２０００トン）の２隻。ロイヤル・プリンセスは東北・北海道から太平洋を横断し、アラスカの大自然を堪能するロングクルーズ（２４日間）の一環で立ち寄る。

　オランダ船籍のウエステルダム（８万２５００トン）は今年最初の客船として４月２９日に入る。１０月のクァンタムは国内で最初に寄港する「ファーストポート」となるため、税関や出入国審査などの手続きを行う。以上２隻とベリッシマ、ロイヤル・プリンセスは祝津埠頭を利用する。通算４回目の寄港となるシルバー・ミューズ（４万７９１トン）やレゾリューションなどは中央埠頭に接岸する。

　室蘭港の客船寄港は２０年度入港なし、２１年度１隻、２２年度２隻、２３年度１３隻。コロナ禍前の１９年度は５隻だった。市港湾部は「客船入港に向けて準備を進めていきたい」と話している。