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函館新聞

函館大火から90年 慰霊法要や消防訓練【函館】

函館大火の犠牲者に手を合わせる参列者

 1934(昭和9)年に起きた函館大火から90年(91回忌)となった21日、函館市大森町の市慰霊堂で函館大火殉難者慰霊法要がしめやかに営まれた。市消防本部は若松町の若松南埠頭(ふとう)で消防訓練を行い、再発防止への誓いを新たにした。

 〇…慰霊法要は市仏教会が主催。会長で極楽寺の田村紀晃住職を導師に18人の僧侶が読経する中、市や消防関係者、市民ら約30人が焼香し、犠牲者に手を合わせた。

 函館大火は34年3月21日、午後6時53分に住吉町で発生した火事が強風の影響を受け拡大。短時間で市街地まで燃え広がり、半日間で当時の市内の約3分の1が焼失。死者2166人、行方不明者662人を出した。慰霊堂は全国からの義援金で建立し、翌35年から焼死者慰霊祭を実施。身元不明者679人を無縁仏として納骨している。

 夫妻で参列した北斗市向野3の無職、竹内道男さん(78)は「妻の親族が大火で亡くなり、法要に50年以上来ている。今後も毎年来て手を合わせたい」と話し、先祖の御霊に哀悼の意をささげた。市保健福祉部は「大火の発生日を命の大切さを考える契機とし、今後も後世に教訓をつないでいきたい」とした。

 〇…市消防本部は、烈風下など火災消防訓練を実施。隊員や消防団員38人と消防車両10台、亀田清掃の給散水車1台が参加した。訓練は一般住宅で火災が起き、強風下の想定で実施、延焼拡大を防ぐため延焼阻止線をつくり、はしご車と合わせ10口のホースを持った隊員が横一列に並び放水した。

 小西大警防課長は「火災時の防御技術の向上に努め、防火意識の重要性を日頃から市民一人一人へ呼び掛けたい」と話した。

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