おいしいワインになりました 生徒栽培のブドウから醸造 日体大付属高等支援校【網走】
【網走】日体大付属高等支援学校(島崎洋二校長)の生徒が栽培、収穫したブドウから作った赤ワイン「ル・ロワ・デ・グラス」が、このほど出来上がった。市内アプト4西1のコワーキングスペース「nascita(ナシタ)」で開かれた発売記念イベントでは試飲も行われ「おいしい」と好評。同校は、16日から市内の森川商店で、約100本を限定販売する。
このワインは昨年10月、同校が大曲湖畔園地で栽培する「山幸」「清舞」から収穫した約390㌔を原料に、「TAKIZAWAワイナリー」に醸造を依頼。336本が出来上がった。
銘柄の「ル・ロワ・デ・グラス」は「氷の王」という意味。ラベルには、同校のシンボルでもある「獅子」を砕けた氷のような線画で表現している。
同校は、このうちの約130本をクラウドファンディングの返礼品、50本をお世話になった団体や企業などに販売。同50本を同イベント参加者の予約販売用とし、残る約100本を一般販売する。
同イベントには、定員を上回る約50人が集まった。島崎校長と杉山博樹教諭、2年生4人が、ブドウ栽培にかける思いや苦労などを語った後、ワインを開封。ボトルを傾けると、ルビーのような赤いワインがグラスに現れ、参加者も「うわぁ、きれいな色」と注目していた。
さっそくワインを口に含むと、みな「ほどよい甘さと酸味が感じられ、ワインの初心者でも飲みやすい」などと、感想を語り合っていた。
このワインは、750㍉㍑入りで3300円。16日からの一般販売は、なくなり次第終了する。
同校は、生徒が栽培したブドウからワインを作り、卒業して20歳になったらそのワインを贈るという構想を持っている。
今回は大曲湖畔園地で収穫したブドウだけだったが、来年からは網走刑務所農場で育てているブドウも使うことができ、醸造量が増えるため、卒業生に贈るのは来年度以降で考えている。
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