番傘づくりに挑戦する参加者

【様似】アポイ岳ジオパークビジターセンターと町立様似図書館、様似郷土館が連携して体験活動や講話などを行う「カン×カン講座」が17日、町中央公民館で開かれ、地域住民ら13人が参加して折り紙や割りばしを使った番傘づくりに取り組んだ。

　町立の図書館や郷土館などの“館（カン）”が持ち回りで月に１回を基本として講座を開催しているもの。２月は「番傘づくり」をテーマに、番傘にまつわる歴史なども学んだ。

　番傘は、竹や木などで作られた骨組みに和紙を貼って作る和傘。講座では、図書館の職員が番傘にまつわる物語や歴史などの本を紹介したほか、ビジターセンターの職員がかんらん岩を偏光顕微鏡で撮影した画像を見せながらカラフルな石の世界について説明し、かんらん岩の偏光顕微鏡写真をプリントした折り紙を番傘づくりの材料として提供した。

　このあと、参加者たちは番傘づくりを開始。傘の折筋をつけるために、何度も繰り返し折り込む“つぶし折り”の作業に「折り目がきれいにつかない」「なかなかうまくいかない」と苦戦しながらも、一つひとつの手順を確認し、きれいな柄の番傘を完成させていた。