全国大会へ向け調整を進める三浦さん

　伊達開来高校弓道部の三浦千奈さん（２年）が第４５回北海道高校弓道選抜大会南北海道大会で個人２位に入り、今月２３～２５日に東京武道館（東京都）で開かれる第４２回全国高校選抜大会に出場する。「出るからには予選を突破したい。良い結果を残す」と技術、精神の調整を進めている。

　１０月８日に小樽市で行われた南北海道予選には、札幌、小樽、室蘭、函館の各支部代表２１校３６人が出場。予選は１人８射を実施。５的中以上が決勝進出という条件をクリアした。

　決勝は外した選手から脱落するサドンデス方式の射詰競射。１１人が上位２位までに与えられる出場権を目指した。決勝は１射目で５人が外し脱落。２射目で１人だけ的中し１位が決定した。

　三浦さんは５人による２位決定戦に臨み、５射目で相手が外し全国切符を獲得。「緊張していたのであまり覚えてない」と振り返った。

　競技を始めて１年１０カ月ほど。南北海道大会へは地区７位で出場と、決して目立った選手ではなかった。大会に向け調整する中で菊地俊太郎顧問が弓を引く手の使い方をアドバイス。すると的中率が上がり「この射なら上位を狙える」（三浦さん）と技術と自信が備わった。

　菊地顧問も「（本番へ向けコンディションを上げる）調整力がある。予選突破が目標だが、波に乗ることができれば、さらに上を狙える」と期待。三浦さんは「緊張しやすいので落ち着いて臨みたいです」。２４メートル先の直径３６センチの的を見つながら力を込めた。