カヌーポート細岡駅の駐車場に設置された仮設トイレ（６月１日）

　【釧路町】釧路湿原の観光スポットに今年設置した仮設トイレの利用状況について北開水工コンサルタント（帯広市）がまとめ、多くの利用があったことが分かった。

　仮設トイレは、カヌー利用者や観光客は多いが周辺にトイレが少ない、カヌーポート細岡駅と岩保木水門に設置。同社と釧路川カヌーネットワーク協会、開成建設工業（弟子屈町）、辻谷建設（同）が清掃などで協力し運営した。

　調査によると、カヌーポート細岡駅には、設置した９２日間（６月１～８月３１日）に１万２５００人が訪れたが、そのうち２４％の２９００人がトイレを利用したと推定される。岩保木水門は６３日間（７月１４～９月１４日）で１１００人が訪れ、２５％の２７０人が利用したとみられ、いずれも高い利用率だった。

　細岡ではカヌー利用者が多く、岩保木ではジョギングやサイクリングで訪れた人の利用があった。利用者からは「カヌーで２時間近く下り、下りてすぐトイレがあるのは安心できる」などの声があったという。

　同社では「釧路湿原のアウトドア観光に対し、成果のある地域貢献ができた」としている。