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網走タイムズ

植えた覚えのないリンゴが成長 今年は小振りの実がたわわ

住宅横で4㍍近くに成長し、実を付け始めたリンゴの木

 【網走】市つくしヶ丘5、上田稔則さん(80)宅の庭に、植えた記憶のないリンゴの木が実をつけるまでに育っている。「ど根性リンゴ」と名付けた上田さんは「来年以降は、手入れをしておいしいリンゴを実らせたい」と〝降って湧いた〟リンゴの木に期待を込めている。

 このリンゴの木は最初、住宅横の物置に置いておいた車のフロアマットから芽が出てきたという。もちろん、上田さんは植えたり種をまいてもおらず「なぜこんなところから芽が出たのか」と不思議に思いながら、まだ小さかったことから住宅横のスペースに植え替えた。

 しかし、リンゴの木はそこから元気に育ち、数年前からは花をつけるようになり、昨年は小さいながらも50個ほどのリンゴが実ったという。

 さらに、今年は8月ころに花が咲き、秋には200個ほどのリンゴがたわわに実った。1個の直径は5㌢ほどと、売られているリンゴに比べると小振り。試しに食べてみると、強い酸味の中に、ほんのりとした甘味が感じられたという。

 実を見た人の中には、アメリカから導入された寒地栽培に適した品種の「旭」ではという人もいるという。確かに味などは近いものの、旭はどちらかというと大きめの実をつける品種。この木はまだ実をつけるようになったばかりなので、将来は大きなリンゴが実る可能性もある。

 現在は、木丈も住宅の1階を越える4㍍ほどに成長しており、思わぬ〝リンゴ三昧〟に驚いた上田さんだが、やはり自分で植えたわけではなく、かといって他人が植えるはずもなく―と首をかしげることしきり。

 今年はリンゴがたくさん実ったことから、近所の住民や自宅の前を通る人が珍しそうに近づき、スマホなどで写真を撮る人も多かったそうだ。

 現在は野鳥が寄ってきてついばんだり、風で落ちたりしたため、当初より数は減ったものの、現在も100個以上が枝に残っている。

 長く住宅横で育っていることから、愛着がわいてきた上田さんは、リンゴ栽培の本を買ってきて調べたり、野鳥よけのネットをかけたり、そのままにしておくと皮が黒ずんでくるためいくつかの実には紙袋を被せて保護したりと、今年から少しずつ手入れを始めた。

実った小振りのリンゴを手にする上田さん

 上田さんは「来年からは、いろいろ調べながら育ててみたい」と話し、本格的なリンゴ栽培に意気込んでいる。

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