苫小牧高専の岩波教授、2度目の南極観測隊越冬隊員に
苫小牧高専の岩波俊介教授(58)が第65次南極地域観測隊の越冬隊員に選ばれ、24日に日本を出発する。期間は2025年2月までで、地震観測と大気中の微量気体観測などを担当する。第52次観測隊(2010年12月~12年3月)にも参加した経験があり、派遣は2回目。人間活動の影響が最も少ない南極の調査で「地球の変化を知ることができる」と話し、「南極を自ら体感し、その様子を伝えたい」と意気込んでいる。
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岩波俊介教授
第65次の観測隊員は総勢80人で夏隊53人、越冬隊27人。越冬隊は日本を出発後、25日にオーストラリアから南極観測船しらせに乗船。12月下旬に南極の昭和基地に到着後、共同生活を送りながら研究や観測を行う。
岩波教授は帯広畜産大、北大大学院を修了。生物科学が主な専門分野で、これまで食品加工研究などに携わってきた。物理や地学分野にも詳しく、第52次観測隊でも地震観測の業務に当たった。
帰国後もずっと「その後の調査内容が気になっていた」といい、知人から現在の昭和基地の写真を見せてもらうこともあった。「基地の様子が変わっていたり、例年と比べて雪の量が少なかったりしていて、また自分の目で確かめたい」と思っていたところ、国立極地研究所(東京)の観測担当者から推薦を受け、2度目の南極訪問が実現した。
今年夏から東京での訓練に参加し、機械操作やトラブルの対処方法などを学ぶとともに、体力づくりに励んだ。今回は地震観測といった地殻変動のモニタリングのほか、気水圏変動のモニタリングとして大気中に含まれる微量な気体のサンプリングも行う。「南極は人間活動がなくサンプリングに適している。前回に比べて心に余裕があるので他の隊員にも気遣い、みんなで協力して調査に励みたい」と力強く語った。
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