モーラップ樽前荘、地元経営者が買い取り 来年5月再オープンへ
苫小牧市が3月末に閉鎖した支笏湖畔の「モーラップ樽前荘」(千歳市モラップ)を苫小牧市内の会社経営者2人が買い取り、来年5月の再オープンを目指している。建物はほぼそのまま生かし、宿泊施設や休憩所としての利用を見込む。利用料金は検討中だが、周辺のホテルより割安にし、支笏湖の素晴らしさを味わう機会を多くの人に提供したい考えだ。
2人は共に市内在住の60代男性で、昔からのバイク仲間。支笏湖への愛着は深く、ヒメマス(チップ)釣りのシーズンには何度も足を運んできた。樽前荘の廃止を聞き「なんとか残したい」と資金を出し合い、10月20日の入札で市の最低価格(約190万円)を大幅に上回る約860万円で落札した。
モーラップ樽前荘は、市が観光振興や青少年の健全育成を目的に1952年に開設し、現在のログハウス風の建物には99年に建て替えられた。2人は「室内に残った備品の整理は必要だが、施設としてまだ十分にきれいに使える」と話し、通常のホテルより割安の1泊5000円前後で2階8部屋(各3~5人)の宿泊利用を検討している。
施設の名称は未定。ライダーハウスのイメージを一新したいが、樽前荘の名前を残したい気持ちもあり、悩んでいる。オープン当初は受け入れ人数を抑え、チップ釣り解禁の6月以降に運営を本格化させる予定だ。
モラップ地区では来春までに、環境省主体で進めるオートキャンプ用サイトが完成し、人気食堂「カフェランチストア Hoo―Hoo!(ホーホー)」の移転、新築も計画されている。2人は「周りとも連携し、支笏湖を盛り上げていけたら」と意気込んでいる。
旧樽前荘は格安の利用料金や管理人が常駐する運営スタイルで、道内外のライダーの人気を集めた。しかし採算が取れず、老朽化に伴う改修費も今後必要になることから、市は廃止を決めた。一方、閉鎖を惜しんで常連客が続々と訪れ、2022年度の利用者は1000人を超えるなど根強い人気をうかがわせていた。
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