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十勝毎日新聞

新嵐山 25年4月再開模索 運営者探しに着手【芽室】

 芽室町は22日、閉業した新嵐山スカイパークに関する経過説明会を開催した。早期復活を強く望む町民の声に対し、町は2025年4月の再開を目指したいと説明した。町中央公民館で昼と夕の2回行われ、計約170人が参加。オンライン配信を約90人が視聴した。冒頭、手島旭町長は「突然の休業で町民や利用者、関係者にご迷惑をおかけしていることを町としておわびする」と謝罪。新嵐山を巡る一連の経過について話した。

町民に向けて説明する手島町長

 施設を運営するめむろ新嵐山が22年度決算でも債務超過状態を脱することができなかったことから、町は「三セクでの経営は限界」と判断し、清算を決めたと説明。清算時期を24年度末と設定してソフトランディングを目指したが、町から同社への支援金を9月に町議会が否決し、事業を継続できなくなった。

 町民からは、施設やスキー場の早期再開を望む声が相次いだ。今シーズンのスキー場運営の可能性について手島町長は、リフトの認可やスタッフ確保の観点から「大変厳しい状況」と回答。一方、来年度は直営も念頭に、完全復活への「つなぎ」の形で運営したいとした。次の担い手の検討もすでに進めている状況で、施設全体は25年4月再開を目指す考えを示した。

 また、委託者としての町の責任を問う声に手島町長は「見通しの甘さ、判断の遅さは反省すべきところ」とし、今後は「再開させるために全力を注ぐ。町民の皆さんにも意見を寄せてもらいながら共に再開を目指して応援いただきたい」と述べた。11月以降、町民の意見を聞く場を設ける考え。

 参加しためむろスキースクール役員の男性(47)は「こういう状況なので受け止めるしかない。スキー場のある町として、子どもたちのためにも一刻も早い再開を」と話した。同スクールは21日の総会で今シーズンの教室休止を確認したという。

 町は24日午後6時半にも町中央公民館で説明会を開く。

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