需要起こせ「冬」キャンプ カウベルハウスで実験【帯広】
コロナ禍以降、密を避けて楽しめる娯楽としてアウトドアがブームになる中、地域の自然や文化、食などを生かした観光に注目が集まっている。こうした流れを背景に、十勝食材の発信などに力を入れる帯広物産協会(小倉豊会長)は、アウトドアを組み合わせることで、運営するレストランで冬季の需要を掘り起こす取り組みを始めた。
![](https://hokkaido-nl.jp/cawm-content/uploads/2023/02/202302211417590_l.jpg)
カウベルハウス(奥)の前庭スペースで行われた冬キャンプ
同協会は宿泊機能を併せ持つレストラン「畜産研修センターカウベルハウス」(帯広市八千代町西4線194)の運営を帯広市から受託している。夏季は旅行客や学生の研修などでにぎわうが、市内中心部から遠い立地もあり、冬季の利用の落ち込みが課題とされる。利用の促進を図るため、アウトドアブームで人気が高まる「冬キャンプ」に着目した。
退避場所にも
4日に冬キャンプの実証実験を実施。「冬キャンプは気温などハードルが高いが、宿泊施設を持つカウベルハウスは退避場所にもなり、安心して泊まってもらえる」(木戸善範事務局長)と企画した。
管内のアウトドア愛好家ら4組が実験に参加し、カウベルハウスの前庭スペースにテントを設営。「設営場所の広さは十分。十勝の自然を間近に感じられる場所」(参加者)との声が上がった。
テント装備高額
一方、参加者が持ち込んだテントは、石油ストーブなどを設置し煙突で排気するという高額なもの。「テント内は20度ほどで安全性は高いが、費用も高く手入れも必要」(参加者)と整備の難しさを指摘する声もあった。
その後は、同協会の会員企業が製造する十勝産食品のバーベキューや、同レストランで星の観察会を実施する「北海道の星空」の天体観察会などが催され、参加者を楽しませた。
木戸事務局長は「キャンプ道具の用意などに課題は見つかったが、宿泊施設があり安全性の高いキャンプ、市街地から遠くきれいな星空、会員企業の食品と、優位点が多いことを確認できた」とし、来年度以降の事業化に意欲を見せた。
関連記事
段ボールベッド組み立てる 日工道専が防災キャンプ 登別
登別市の日本工学院北海道専門学校(福井誠校長)公務員学科(2年制)は23日、防災キャンプを校内で開き、18~19歳の1年生11人が市職員の指導で段ボールベッドの組み立て、片付けなどを体験した。 ...
あすまで多彩なイベント 苫小牧アートフェス開幕
市民参加型の芸術祭、苫小牧アートフェスティバル2024(実行委員会主催)が27日、苫小牧市末広町の出光カルチャーパーク(市文化公園)をメイン会場に始まった。 美術博物館祭、音楽祭TOMAK...
「がんばれワカナ」 パリ五輪出場・永原選手 グッズ配り応援準備万全【芽室】
パリ五輪のバドミントン女子ダブルス日本代表で、芽室町出身の永原和可那選手(28)の初戦を前日に控えた26日、町は試合観戦を盛り上げてもらおうと、町内でグッズを配布した。町内の小中学生や町民が折っ...
“おとな”も保育園留学 地方の子育て学ぶ【上士幌】
上士幌町は今年度から、50歳前後で子育てを終えた“プレシニア世代”を対象に、保育園で働きながら学ぶ「おとなの保育園留学」を道内で初めて開始した。移住や関係人口の増加、人材確保につなげたい考え。町は...
クラシックカーで優しいラリー 堺正章さんも参加【帯広】
戦前の世界的名ドライバーをしのびつつ、北海道の大自然の中を博物館入りレベルのクラシックカーでのんびり走るラリーの第2日が27日、帯広発着で行われた。タレント堺正章さん(77)らが最も古い車で1...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
ハグロトンボ、北斗市内で捕獲 道内初確認、既に定着か【北斗】
220日、歩行者天国 浜町通りまつり「HAMASAI」【浦河】
3護衛艦「いせ」十勝港に 22日まで一般公開【広尾】
4「楽しんでもらえる場に」 イベントホール21日オープン、ライブでこけら落とし【室蘭】
5樽前SAにローソン 道内高速道路では初出店 苫小牧
-
1
ハグロトンボ、北斗市内で捕獲 道内初確認、既に定着か【北斗】
2苫小牧キラキラ公園にキッチンカー集結 29・30日、来月6・7日
3グルメや大抽選会 13、14日にのぼりべつ夏祭り×ブランドまるしぇ【登別】
4座礁フェリー室蘭港に 現地調査完了、造船所で仮修理【室蘭】
5ベスト4超え甲子園目指す 浦河高校野球部 10年ぶり南北海道大会へ挑む【浦河】