ＪＲ新函館北斗前の東横インと隣接のホテル建設予定地

　【北斗】ＪＲ新函館北斗駅前でホテル建設などのプロジェクトを進めている川翔プログレス（東京、川嶋浩嗣社長）が、来年４月開業を目指していた「セルツェ新函館北斗駅前」（仮称）の着工を延期していたことが２６日、分かった。建築資材の価格が高騰したためで、同社は「当初の予定からは遅れるが、計画を進める方針に変わりはない」としている。

　同社が先行して手掛けた「東横イン新函館北斗南口」の隣接地１０６２平方メートルに、鉄骨造１４階建て、客室１２１室にレストランを併設したホテルを建設する計画。同敷地に建設する自社ビル（外食店や同社北海道支店事務所などが入居予定）も含め着工時期が見通せない状況という。

　東横インの宿泊利用は好調で、同社は新駅前の宿泊需要は十分にあると判断し、条件が整った段階で着工する考え。

　北斗市水産商工労働課の前澤正毅課長が今月２１日、川嶋社長を訪問。今後の駅前活性化に向け意見を交わした。前澤課長は「着工遅れは５月以前から把握していた。ホテル建設を中止するつもりはないとのことで、今後も川嶋社長との情報共有に努めたい」としている。