緻密に表現されている齊藤さんの模型

15日まで旧室蘭駅舎で展示

　三笠市在住の元炭鉱マン・齊藤靖則さん（７８）が手掛けた、道内の炭鉱関連施設を題材とした精巧な模型２０点弱が１５日まで、室蘭市海岸町の旧室蘭駅舎で展示されている。

　齊藤さんは、北炭幌内炭鉱に１９６５年から８９年の閉山まで勤務。以後はボイラー技師として働く傍ら、炭鉱を語り継ぐ活動にも注力。２００４年ごろから、木材などを用いて炭鉱関連の模型を製作している。

　閉山時まで働いていた旧北炭幌内炭鉱変電所（三笠市、２００５年２月製作）のレンガ造りの壁は、茶色に白色のラインを入れて緻密に表現。手宮高架桟橋（小樽市、２０１８年１月製作）は貨物船を脇に添えて、運ばれた石炭が積み込まれる様子を再現している。

　このほか室蘭ジオラマとして、旧室蘭駅舎や旧三菱合資会社室蘭出張所、創業時の日本製鋼所のミニチュアを地図とともに作っている。１５日まで。