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函館新聞

笑顔あふれる行楽地 大型連休後半スタート【函館】

観光客でにぎわうベイエリア。金森赤レンガ倉庫から七財橋付近まで車列もでき、混雑した

 春の大型連休の後半がスタートした3日、函館市内はやや肌寒さを感じる天候だったが、行楽地には大勢の市民や観光客が訪れ、にぎわいを見せた。

■ベイエリア 車が長い列

 函館ベイエリアでは時折付近の駐車場が満車状態となり、金森赤レンガ倉庫前の道路は七財橋近くまで車列ができるなど混雑。多くの観光客が訪れ、飲食店での食事や倉庫内での土産物選びを楽しんでいた。

 2日に函館入りし、同日はベイエリアを親子4人で観光中だった旭川市の公務員、関口寿江さん(43)は「コロナなのでゴールデンウイークの旅行も道内に絞って計画し、函館に来てからも混雑しないような時間を考えて行動している」と話した。2日には五稜郭タワーにも足を運んだといい、息子の淳太君(8)は「タワーからは遠くの景色が見えてすごかった。倉庫では土産を選ぶのが楽しみ」と笑顔だった。

■縄文センター 土器の発掘体験

 「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録され、初めてのGWを迎えた。函館市縄文文化交流センター(臼尻町)前の駐車場は主に道内ナンバーの車で満車となり、多くの観光客でにぎわった。

 この日は午後から青空が広がり、史跡垣ノ島遺跡を散策したり、1日3回の定時解説に耳を傾け、縄文の空気を体感したりする人が多くみられた。

 また、午後2時から行われた発掘体験プログラムには家族連れなど20人が参加。土の中に埋もれた土器や石器の破片をシャベルで慎重に掘り進めた。いとこと参加した函館千代田小学校5年の丹保和真君(10)は「本物の土器を見つけるのはどれだけ大変なのかと思った。傷つけないように掘るのが難しかった」と話していた。

■函館山 景色を満喫

 函館山山頂の展望台も日中、大勢の観光客や家族連れらが来場し、夜景とは一味違った開放感あふれる景色を楽しんだ。午後から晴れ間が広がり、山頂広場ではソフトクリームを食べながら休憩するグループや眼下に広がる街並みをバックに撮影する光景が見られた。

 職場の同僚同士という函館市美原3の高橋良子さん(61)と同湯川1の田中美穂さん(34)は登山をしながら山頂を訪れ「景色を見ながら楽しく登山ができた。昼に見る景色も風情があってリフレッシュできました」と話していた。

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